スクート(Scoot) 関空・ハワイ便に乗って感じたメリットとデメリット
更新:2018年8月5日
関西空港(大阪)、ホノルル(ハワイ)を結ぶ路線を2017年12月に開設した「スクート
」スクートはシンガポールを拠点とするシンガポールのLCC(格安航空会社)で正式名称はスクート・タイガーエアー(Scoot Tigerair)
スクート最大の魅力はなんといっても、お手頃な値段でハワイに行けてしまう格安航空券です。お手頃と言ってもお手頃の次元が違います。セール時期には片道=9000円台、往復で18000円の航空券が販売される事もあるのです。
沖縄往復18000円でも安いと感じますが、ハワイが2万円を切る金額で発売されるのは本当に衝撃的な価格設定となっています。
この記事では格安でハワイに行けてしまう「スクート」に実際に搭乗し、ハワイを往復して感じたメリットとデメリット、そして快適に機内で過ごす対策や裏技などの体験談をお伝えしたいと思います。
- スクート(ハワイ)の魅力その1「値段が安い」
- スクート(ハワイ)の魅力その2「座席が快適」
- スクート(ハワイ路線)の魅力 その3「運航日が利用しやすい」
- 3月26日からホノルル路線の日程変更
- デメリット 「料金が分かりずらい」
- デメリット「飲食物の持ち込み禁止」
- 裏技 アップグレード
- スクート・ハワイ路線【最新セール情報】
- スクート 関西・ハワイ便に乗って感じた事【まとめ】
スクート(ハワイ)の魅力その1「値段が安い」
前述でも説明しましたが、スクートの最大の魅力は航空券の安さです。
私が実際に購入した航空券は、家族3人分で約76000円、1名あたり約26000円となりました。
もちろん上記の金額は手数料などを含んだ往復料金です。
この金額がどのぐらい安いかというと、下に記載しているANAとJALの税金・手数料の金額を見て頂くと分かりやすいと思います。
※ANA(成田⇔ホノルル)2018年2月
旅客サービス施設使用料:2570円
保安サービス料:610円
通行税:4000円
動植物検疫使用料:440円
空港施設使用料:490円
入国審査料:770円
税関審査料:620円
燃油特別付加運賃:12200円
合計=21700円×人数
※JAL(関西⇔ホノルル)2018年2月
税金・燃油特別付加運賃など
合計=22,570円×人数
ANA・JALともに航空券以外にかかる諸費用だけで2万円を超えてしまい、これに航空券の費用を足すと1人あたり10万円を超えてしまうのです。
それに比べ「スクート」は全て込みの値段で2万台で賄えてしまうほど、安い料金設定となっています。てっきり就航セールの時だけ安い値段になっていると思っていたのですが、調べてみると意外に多くの日程で2万円台でハワイ往復が販売されているではありませんか。
当初、マイルを使ってハワイに行こうと思っていたのですがスクートの料金を見て衝撃を受けました。ANAマイル(3名分)105000マイルと諸費用65000円を支払う予定が、スクートを利用するとマイルは不要で往復航空券が75000円で購入できてしまうのです。
これは試してみる価値があると思い、今回はスクートでハワイに行く事を選択しました。そして、実際にスクートのフライトを体験して私の判断は正解だったと感じたのです。
【セール情報】
スクート・2018年9月から値上げ
格安航空会社にも原油高騰の影響が出始めています。格安が売りのスクートでも2018年9月から値上げを行う事が決定しました。
大手航空会社の燃油サーチャージも8月1日から更に値上げが行われましたが、ついにスクートも値上げに踏み切るようです。
ホノルル路線は片道5000円程度の値上げになると予想しています。詳しくはリンク記事をご覧下さい。
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スクート(ハワイ)の魅力その2「座席が快適」
スクートのもう一つの魅力は格安料金なのにボーイング787を使用機として利用している点です。
LCCと聞いてまず思い浮かぶのが、座席が狭いという印象だと思います。実際に私がLCCでホノルルに行くと知人に話すと「LCCって狭いんでしょ?」という質問が多く返って来ました。
確かに格安航空会社の座席は狭い事が多いのですが、このスクートは違います。
エコノミー席のシートピッチはLCCにしては広めの仕様。そして、まだまだ新しい機内の快適さは、フルサービスキャリアと遜色ないと言えるでしょう。
格安なのに新しい機材、座席の広さなども問題ないとなれば利用しない訳にはいけません。
実際にスクートに乗り約6時間半のフライトを経験しましたが、特に狭いという感じはありませんでしたし、リクライニング量などを考慮するとANAのボーイング777-300ERのエコノミーより楽に感じる人が多いかもしれません。価格を考えるとむしろ快適過ぎるぐらいですね。
関西ーホノルルで使用されている機材(エコノミークラス)のシート幅は45.72㎝、シートピッチは78.74㎝となっています。
普通に座る分には余裕があります。
足を組む事も可能ですが少し窮屈でした。子供は余裕ですね!!
トイレはエコノミー席だけで5か所あり、後方のトイレにはおむつ交換台がありますので、小さなお子様連れでも安心して利用する事ができます。
ボーイング787といえば電子カーテンですがスクートも、もちろん電子カーテン仕様となっています。
LCC初体験だったのですが、こんなにも快適なフライトが経験できるとは思いもよりませんでした。しかもハワイまでの飛行時間はわずか6時間と風も味方につけた素晴らしいフライトでした。
エコノミーでハワイに行く予定がある人は是非、スクートも候補の一つにして頂きたいと思います。
映像・音楽などのエンタメサービスがない
スクートの機内には映像や音楽を楽しむ設備(モニター)がありませんので、暇つぶしアイテムは自分で準備をする必要があります。
スクートオリジナルの有料サービス(scooTV)がありますが、自分のPCやスマホ、タブレットを接続する必要がありますし、日本語対応番組がわずかしかありませんので利用する人は少ないと思います。
上記の写真のようにAmazonビデオやクリップボックスでテレビ番組や映画、YouTubeなどをタブレット内にダウンロードしておくと飛行中の機内でもオフラインで楽しむ事ができます。シート電源も有料(約500円)ですが利用できるので充電の心配もありません。
タブレットをお持ちでない方は、Amazonのタブレットがセール中です。広告に表示されているタブレットが全品4000円引きで購入できます。Amazonプライム会員でない方もお試し期間内に購入すると4000円割引で購入できるので、この機会にぜひどうぞ。
スクート(ハワイ路線)の魅力 その3「運航日が利用しやすい」
スクートの関西ーホノルル路線は毎日運航を行っていません。
運航日は以下の日程となっています。
関西空港発:月曜・火曜・※金曜・土曜
19:25発 着7:30 ※18:50発 7:00着
ホノルル発:月曜・火曜・金曜・土曜
9:35発 14:00着(+1日)
いずれも同じ曜日のフライト日程となっています。
ハワイと日本には19時間の時差がありますので出発してハワイに到着するのは、出発日の午前7時に逆戻りします。帰りは、19時間日本が進んでいますので、翌日の14時に到着する計算となります。
関西発・ホノルル発いずれも金曜・土曜のフライトがありますので週末を絡めて旅程を組めるメリットはとても大きいと思います。
3月26日からホノルル路線の日程変更
3月26日から大阪ーホノルル路線の日程・時間変更が行われます。
変更前=関西空港発:月曜・火曜・※金曜・土曜
19:25発 着7:30 ※18:50発 7:00着
変更後=関西空港発:月曜・火曜・木曜・土曜(3/29から変更開始)
出発時刻=19:50
変更前:ホノルル発:月曜・火曜・金曜・土曜
出発時刻:9:35発 14:00着(+1日)
変更後:ホノルル発:月曜・火曜・金曜・土曜
出発時刻:11:00(3/26から変更開始)
関西空港からの出発便が金曜日から木曜日に変更される予定です。ホノルルからの出発時刻も9:30から11:00に変更となります。
スクートの朝は早かったのでこれは有難い変更となりそうです。
デメリット 「料金が分かりずらい」
有料サービスが多い
初めてLCCを利用する人は驚くかもしれませんが、スクートを含む格安航空会社では、フルサービス航空会社(JALやANAなど)では無料で受けられるサービスの殆どが有料となってしまいます。
【有料サービス】
・受詫荷物(お預け荷物)
・機内食・飲み物
・持ち込み手荷物2個(合計10㎏以内)は無料で3個目からは有料
・座席指定
※その他多数
フルサービス航空会社では当たり前のように無料で受けられるサービスがLCCの場合は有料サービスとなります。その為、航空代金以外のオプションや手数料の費用が、かかりやすくなる為、料金がとても複雑に感じてしまいます。
有料サービスには、「必要なもの」と「そうでないもの」がありますので、有料サービスをいかに削減して安くまとめるかもLCCを利用する醍醐味だと思います。
今後スクートを利用しようとお考えの方は、有料サービスの項目と料金は覚えておいて下さい。
スクート(有料サービス) 関西ーホノルル |
内容 | 料金 |
受詫荷物 (片道) 往復の場合は×2 |
20㎏ 25㎏ 30㎏ 35㎏ 40㎏ |
3520円 4320円 5280円 6240円 7200円 |
機内持ち込み追加手荷物 (片道) |
1個追加(7㎏まで) | 3520円 |
機内食事前予約 | メニューより選択 ※機内でも購入可能 |
1730円 |
座席指定 (片道) |
窓側・通路側の席 (スタンダートシート) |
960円 |
座席アップグレード (座席指定込み) |
サイレントゾーン (機内前方) ストレッチシート (足元の広さが1.5倍) スーパーシート (足元の広さが約1.3倍) |
1520円 6320円 6320円 |
おやすみキッド(貸出) | ブランケット アイマスク ネックピロー |
1440円 |
機内Wi-Fi (データー容量) |
20㎆ 50MB 100MB 200MB 500MB |
4.99㌦(5.99㌦) 9.99㌦(10.99㌦) 15.99㌦(17.99㌦) 29.99㌦(32.99㌦) 59.99㌦(65.99㌦) (機内購入価格) |
BoardMeFirst (1人につき) |
優先チェックイン・優先搭乗 | 480円 |
予約変更 (1人につき) |
フライト変更 搭乗者の名前変更 (1回まで無料) |
4400円 |
支払い手数料 (1人・フライト毎) |
手数料(決済) | 800円 ※往復1600円 |
私が家族3名で利用した航空代金以外の有料サービスは以下の3項目です。
☑ 受詫荷物 3520円×2(往復)=7040円
☑ 座席指定 960円×4(往復)=3840円
☑ 決済手数料 1600円×3人=4800円
合計=15680円
上記のように20000円×3人の航空券以外に15680円分の有料サービス代がかかってしまいました。
預け荷物は必要?
スクートは荷物を預けるにも結構な費用がかかります。
片道20㎏(大きさの規定なし)以内の荷物を一つ預けるのに3520円。往復で約7000円が航空券とは別にかかってしまいます。重量が上がれば更に料金も高くなります。
我が家の場合は、小さい子供がいるので荷物がどうしても多くなり、大きなスーツケースを一つだけを預けて、機内持込可能サイズ(手荷物←詳細)のスーツケースなどの他の荷物は全て機内へ持込みました。
持込荷物は一人10kgまで(スーツケース1個+バッグ1個)可能ですのでうまくまとめれば預け荷物をなくす事もできますし、我が家のように大きなスーツケースと小さいスーツケースを利用して重量分散をさせる事で不要な費用を抑える事ができます。
座席指定は必要か?
前日に空席状況を確認するとかなりの座席を指定する事が可能でしたが、実際に搭乗すると8割ぐらいの座席が埋まっていたので座席指定を行っていない人が多かったのだと思います。
子連れの方などは確実に座席指定を利用した方が良いと思いますが、そうでない方は、明らかに空席が多い日は座席指定を行う必要はないかもしれません。
口コミを見ていると大抵の場合は、指定をしてなくても隣同士にしてくれるようですが、空席が少ない日程は同行者と離れる可能性があるので注意しましょう。
予約完了後でも座席指定や有料サービスは追加できますので空席状況を確認しながら決めると良いでしょう。
手数料がかかる
「決済手数料」これは全員分必要となります。決済完了間際に、手数料がいきなり加算されるので少しイラっとしますが、これは決済する時に必ずかかりますので覚えておいて下さいね。
800円×フライト数×人数=合計手数料となります。
2名の場合は、800円×2(往復)×2名=3200円
デメリット「飲食物の持ち込み禁止」
スクート機内には、飲食物の持ち込みが禁止というルールがありますので、機内で飲食を行うには原則・機内食などを購入する必要があります。
これは、私が感じたデメリットの一つです。
関西ーホノルル区間はフライト前に食事を終わらせておけば、6時間~7時間で到着するので機内食を頼む必要はないと思いますが、ホノルルー関西のフライトは10時間ぐらいかかりますので、機内食は必要になるかと思います。
メニューや品数はそれなりにありますし、味も悪くは無かったのですが苦手な方には少し痛いルールですね。
小さいお子様は食べられる物が限られると思いますので、お子様に限ってはこそっと食べ物を持ち込んで与えても問題ないと思います。(私は大丈夫でした)
機内への持ち込み検査はありませんでしたが、大人の方の持ち込みが見つかると注意されるようなので、持ち込む方はバレないように注意して下さいね。
機内食メニュー
機内食は事前予約でも購入できますが機内での購入がおすすめです。
機内の方がメニューの選択肢が多い事に加えて、支払いがシンガポールドル(S$)なのでレートを考えるとS$での支払いがお得だと思います。
パスタ・ラザニア・チキン・カレーや焼きそばなどもありました。
サンドウィッチやカップラーメンなどもあります。
S$1=85円ぐらいのレートですので、カップラーメンは一杯425円ぐらいで販売されているという事になります。クレジットカード又はS$での支払いが可能です。
お酒が好きな人には少し厳しいお値段となっていますが、アルコール(ビール・ワイン・ウィスキーなど)も販売されています。もちろんソフトドリンクや水なども販売されています。
裏技 アップグレード
スクートには、スクートビズというビジネスクラスの座席があり、当日チェックインの時に空席があれば有料でアップグレードを申込む事が可能です。
料金は片道$130。日本円で約14300円と手数料1席あたり$7(約770円)約15000円でビジネスクラスにアップグレードできます。
スクートビズにアップグレードすると上記の写真のような快適な座席に加え、機内食とウェルカムドリンク、優先搭乗・退出、シート電源の無料利用などの特典を受ける事ができます。
食事などの特典を考えると、片道ぐらいはアップグレードもいいですね。事前に空席状況を確認し早めに空港へ行ってアップグレードを申込ましょう。
アップグレードは先着順となります。
詳しくはリンク記事をご覧ください。
スクート・ハワイ路線【最新セール情報】
最新のセール情報はリンク記事をご覧ください。
スクート 関西・ハワイ便に乗って感じた事【まとめ】
スクートは安くて新しい飛行機で快適にハワイ旅行に行く事ができます。
しかし、スクートはあくまでもLCCという事は忘れないで下さいね。
機内サービスは殆どの物に追加料金がかかりますし、フルサービス航空会社と同じ感覚で乗ってしまうと少し嫌な思いをするかもしれません。
LCCが安い理由は、必要最低限のサービスにしてコストを削減しています。そのおかげで私たちユーザーは低価格で目的地に行く事ができます。
サービスを受けたければお金を払えば受けられます。それがLCCなのでサービス面では過度な期待をしないで下さいね。
と言ってもスクートの機内サービスは、シンガーポール建てでそこまで高額ではありません。2000円もあれば機内食と飲み物一杯ぐらいは購入できるので利用してみて下さいね。
私は実際にスクートを利用して本当に良かったと思いました。ハワイが本当の意味で近くなったのではないでしょうか・・・。
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